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![]() ![]() ダシを利かせた薄味おでん我が家の食卓は、特別なものなんて何もなく、手羽先の炊いたのとか、ホウレン草のおひたしとかありふれたお惣菜並ぶ平凡なものばかりでした。 塩分、たんぱく、カリウムを制限しなければいけないため、妹や父と同じものが食べられません。なので、入院以前は大きなお皿に盛ってあった食卓が個々に盛り付ける形に変わりました。 今まで、最後の1個のからあげを奪い合うために喧嘩したり、じゃんけんしたりしていた食卓はとても静かになりました。 私のせいで、家族の団欒さえも壊してしまったような気がして、それがすごく寂しく思っていました。 そんななか、唯一、母が作ってくれるダシを利かせた薄味のおでんだけは以前のように家族で囲って食べることができました。 私は大根とか、こんにゃくとかしか食べられるものは限られるけれど、みんなと同じものが食べられることがうれしくて、みんなでわいわい言って食べられるのが楽しくて、なみが喜ぶから、と母はおでんをよく作ってくれました。 早退して帰ってきた私が、少し具合がよくなってリビングに下りると、母は素材のひとつひとつを下ごしらえしていて、「おでんの作り方、教えてあげるけん、こっちにおいで」と台所に私を呼びました。 手を休めることなく下ごしらえを進めながら、牛筋肉のゆで方やジャガイモを煮崩れないように煮るコツなどを説明してくれました。 そして、大根の皮を剥きながら、わたしにこういいました。 「ねぇ、なみさぁ。 大根とかジャガイモとか手羽先も卵もいろいろ入っとうけん、おいしいよね。 おでんみたいにさ、時間がたくさんかかるけど、時間かけてじっくり煮込むからこそ、おいしい料理もたくさんあるとよ。 なみはなみでいいやんね。じっくりいい味出していきなさい。 私は母に5才のときにフライパンを持たされたけれど、台所で母から学んだことは料理の仕方だけではなかったように思います。本当にいろんなことを台所で学びました。 私は泣きながら母の作ったおでんを食べて、ぐっすり眠るとまた明日がんばろうと思えました。
作ってみたよ!アレンジしたよ!など掲示板に書き込んでね! HOMEへ | メロメロレシピ登場人物 | 一番上へ戻る |手作りごはんでメロメロレシピTOP| レシピのご依頼は092-534-6680まで ******************企業の方へ****************** レシピの著作は料理研究家 宮成なみに属します。商用でのレシピを無断で利0用することは出来ません。レシピの使用のご相談は092-534-6680(楽しい食卓株式会社)にご連絡を御願い致します。 |
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