私は、どこにでもいる普通の女子高生でした。
友達とお弁当を食べ、好きな人のことで一喜一憂し、
テスト前にはノートの写しあいっこをするような毎日を送る、平凡な女の子。
病院といえば、歯医者と風邪でくらいしか
お世話になったことがないような女の子でした。
そして
病気は、突然やってきて、すべてを奪っていきました。
16歳で難病「結節性動脈周囲炎(膠原病)」を発病したのです。
それがもとで慢性腎不全になった私に医師は、
「
社会復帰は無理かと思われます」
「数ヶ月以内の透析は覚悟しておいてください」
と
さらに腎不全の進行を遅らせる唯一の方法は
「食事療法です」
とも言われました。
落ち込んでいた私を救ってくれたのは母のごはんでした。
そう、私は7年半の食事療法で社会復帰が出来ました。
母が台所でわたしに教えてくれたこと。
それはごはんの作り方だけではありませんでした。
わたしは母から、
台所で
「生きていく力」を学んだように思います。
どんなハンディを背負っていても夢は叶う、叶えられること。
どんな状況でも前を向いて希望を持って生きること。
自然の偉大さ、いのちの尊さ。
ごはんのパワーの素晴らしさ。
台所で母がわたしに教えてくれたことは
無理だといわれていた社会復帰を可能にし、
料理研究家と言う夢を叶え、
希望をもって生きていく支えになりました。
7年半、母と私が共に歩んできた食事療法の軌跡と
夢を叶え、料理研究家になるまでの道のりをお話したいと思います。
ごはんの奇跡は、
すべてのひとに起こりうる。
私の至らない経験談が、
なにかの小さなきっかけになってもらえたら
これ以上の喜びはありません。

奇跡のごはん

「いのち」は食卓から生まれる。
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◎ 目 次 ◎
第一章
味気ない病院食
第二章
母の食事療法
第三章
「食」に関わる仕事へ
第四章
家メシがつむぐ絆
第五章
「料理」から「ごはん」への階段
第六章
ごはんでつくる愛がある
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楽しい食卓(株):092−534−6680(担当:廣江)